DTMの基礎 ミックスとマスタリングとは?Cubaseでのやり方

「Time leap」スタティックスエコー オリジナル曲



DTMの基礎 ミックスとマスタリングとは?Cubaseでのやり方札幌のDTM作曲・DTV制作(初音ミク等) StaticsEcho公式サイトミックス、マスタリングなど一度は聞いたことがあるという人もこれは必ず知っておかないといけないことです。
何となくわかるという人ももう一度内容を理解しておくと良いのではないかと思います。
そんな僕は何となくわかるけど言葉で初めてDTMをする人にわかりやすく説明しろと言われるとちょっと困るかもしれないという理由でこの記事を書いています(笑)
簡単なことなんですが、わかりやすく説明するって意外と難しいことが多いですよね;
という訳で今回はミックスとマスタリングについてなるべくわかりやすく説明していきたいと思います。

ミックスとマスタリングとは

ミックスとは音のバランス調整

DTMを行う上で録音したり打ち込んだりする作曲や編曲、演奏録音などの作業の後に、音を聴きやすい形に加工したり、バランスや音量を調整する作業があります。これをミックスあるいはミキシングと呼びます。
ミックスの最も基本的な作業は歌や楽器などの音量(ボリューム)と定位(パン)を決めることです。音量は言いかえればリスナーから楽器までの距離を決めることと同じです。また、一般的な楽曲はステレオの音源に仕上げるので、定位を決めるということは、楽器を左右のどこに置くかということになります。そのためミックスでは実際の空間を想い描いて、各楽器をどこに配置するかをイメージすることが重要です。
ちなみに、Cubaseでのミックスは主にMixConsole画面で行います。音量は各トラックのフェーダー、定位はパンで調節します。またミックスではEQやコンプレッサー、リバーブ、ディレイといった音質を加工するエフェクトも使用して、イメージする配置に応じた音に加工したり、空間を演出したりする作業も行います。

ジャンルによってミックスの方法が違う


ミックスにはいろいろなやり方があるのですが、たとえばバンド系やアコースティック系の音楽では実際のライブ音場を再現するように配置するのが一般的です。一方、EDMなどのエレクトロニックミュージックは、そもそも正解が存在しないので、その時代ごとに手法や流行は変化していきます。また、ある特定の時代のサウンドを実現したいといった場合はその時代特有のミックス手法を模倣するアプローチも効果的です。
ミックスはもともと、ミキシングエンジニアの方が行う作業でしたが、現代ではDAWでクリエイター自体が行うことも珍しくありません。そのため、意外性のアプローチが新しいサウンドを生みだすケースも増えています。

ミックスダウンとは


ミックスダウン(トラックダウン)とは、完成したミックスをステレオのオーディオファイルに書き出すことを言います(しばしばミックスと同じ意味でつかわれます)。ミックスダウンで作成されるオーディオファイルのことは2ミックス(2Mix)と呼びます。もし、エンジニアの方などにミックスをお願いする場合はDAWの各トラックをオーディオ化して全トラック分のオーディオファイルを渡してミックスしてもらうことになります。これらのオーディオファイルのことをパラデータと呼びます。

マスタリングとは


2ミックス作成の段階で音源は8割ほど出来あがっています。しかし、まだ完成ではありません。マスタリングを経てようやく本当に完成となります。マスタリングとは簡単に言えば発表するメディアに合わせて2ミックスを変換し音質や音量を調整する作業の総称です。現代ではさまざまな形で音楽が再生されます。CD、mp3など圧縮データでの配信、動画、それに最近ではアナログレコードの人気も再び高まっています。こうした多様なメディアに適した形に2ミックスを変換し、最適な音質や音量に整える作業がマスタリングです。2ミックスと一般のCDを並べて聴き比べてみると後者のほうが音は大きくなっている場合がほとんどです。これはマスタリングで音圧を上げているからなのですが近年はこの「音圧上げ」に注目が集まりすぎて、マスタリングと同義と勘違いしている方もいるようです。音圧調整はあくまでマスタリングの一要素にしか過ぎないことは覚えておきましょう。Cubaseにはマスタリング専用モードがあるわkでではありませんがエフェクトなどの機能はそろっています。またCDを作成したりMP3に書き出したり、SoundCloudにアップロードするといったことも可能です。

Cubaseで2ミックスを作る方法


曲が出来上がったら、ステレオのオーディオファイル(2ミックス)として書き出し、マスタリングなどの工程に進みます。これを行うにはまず書き出したい範囲をロケーターで設定します。次にメニューのファイル→書き出し→オーディオミックスダウンを選びます。するとオーディオミックスダウン書き出し画面が開きます。オーディオミックスダウン書き出し画面ではさまざまな設定項目が用意されています。

チャンネルの選択

ここで書き出したいチャンネルを選択します。2ミックスを書き出したいときは出力チャンネルのStereoOutで可能です。

  • 名前

名前をつけます。

  • パス

ファイルの保存場所を指定します。

  • 名前の設定パターン

ここをクリックして開く画面で、名前の付け方を設定できます。

  • ファイル名の競合を解決

既存のファイルと同じ名前を付けてしまったときの動作を設定します。

  • ファイル形式

オーディオファイルの形式を選べます。通常はWaveファイルで良いでしょう。ほかに「MPEG1Layer3File」(MP3)のような圧縮ファイルも選択可能です。試聴用ならこちらの選択もありです。
その下のエリアは選択したオーディオファイル形式によって変化します。通常は初期設定で良いです。MP3を選択した場合はビットレートも設定できます。

  • オーディオ出力エンジン

サンプリングレートとビット深度で音質を設定できます。CDに焼く場合は44.1kHz/16ビットを選びます。実時間で書き出すにチェックを入れると実際の曲の時間をかけて書き出されます。モノラルダウンミックスではモノラルのファイルが作成されます。チャンネルを分割ではLとRで個別のファイルが作成されます。

  • プロジェクトに読み込む

作成した2ミックスをプロジェクトに読み込む設定です。プールはプール画面にのみ読み込まれます。オーディオトラックはオーディオトラックが作成されます。新規プロジェクトを作成は新規のプロジェクトに読み込まれます。

  • ホストプロセス

すぐ下にある「なし」と書かれているところをクリックするとSoundCloudへアップロードするオプションが選べます。書き出し完了後ウィンドウを閉じるにチェックを入れない状態では書き出しが終わってもオーディオミックスダウン書き出し画面は開いたままです。異なるオーディオファイルで書き出したり、チャンネルを選び直したりするときはチェックを入れないほうが便利です。

  • 書き出し

クリックすると書き出しが始まります。

マルチチャンネルの書き出し


ミックスをほかの人にお願いするときなどは各トラックを個別オーディオファイルとして書き出す必要があります。このときはマルチチャンネルの書き出しにチェックを入れます。すると下のエリアにはプロジェクトで使用しているチャンネルが表示されるので、書き出したいチャンネルのボックスをクリックしてチェックを入れて行きます。これを利用すればグループチャンネルからシステムミックスを書き出すこともできますし、インストゥルメントトラックでソフト音源のパラアウトを個別にオーディオファイル化することもできます。

ということで、今回はミックスとマスタリング、Cubaseでのやり方について書いてきました。こうして書いてみるとミックスとマスタリングってとても大切だなーとしみじみ思います。
ミックスとマスタリングをしっかり行うかどうかで曲の良し悪しが決まってくるので少し勉強してやってみるだけで曲の雰囲気が全く異なってくるのではないかと思います。
他にもCubaseや作曲など、役立つ情報を掲載しているので良かったら参考にしてみて下さいね!

「Time leap」スタティックスエコー×音崎リタ オリジナル曲

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