プロとアマチュアの差が謙虚にあらわれる部分でもあります。
音作りをするかしないかでは最終的に出来上がる曲のクオリティが大きく変わってきます。
慣れてくると自分の定番の音作りなんかもできてくるので、色々と試してみて自分なりの音作りをしてみて下さいね!
チャンネル設定はトラックの音作りに欠かせない
トラックコントロールやインスペクターのeボタンをクリックするとチャンネル設定画面が開きます。ここにはトラックの音作りに必要な機能が集約されています。MixConoleでも同じことは可能ですが、1つのトラックの音を作り込みたいときはこのチャンネル設定、ミックスなどで各トラックを調整したいときはMixConsoleを使うと良いです。
そもそもチャンネル設定ってどんなことができるの?
チャンネル設定についてです。インスペクターと共通する部分も多いのでインスペクターの記事も参考にしてみて下さい。
- Inserts
インサートエフェクトを使用するスロットです。使用方法はインスペクターのInsertsとほぼ同様で、パイパスやリセットのボタンになっています。
- Strip
このタブをクリックするとインスペクターのストリップとほぼ同様の画面が表示されます。使い方も同じです。各エフェクトをクリックしてアクティブな増タイにすると、チャンネルストリップタブに各エフェクトのパラメーターが表示され、つまみなどで設定できます。チャンネルストリップタブについては後ほど紹介します。
ボタンとグラフに分かれた画面となっていますが、上のボタンはInsertsのエフェクトとの順番を入れ替えるためのものです。初期状態ではインサートエフェクト→ストリップの順番ですが、これを入れ替えることができます。下のグラフではドラッグでEQを設定できます。また、入力信号の周波数分布は薄い線、EQ後の周波数分布は濃い線でリアルタイムに表示されます。
- ルーティング
Inserts選択時にこのタブが表示され、インサートエフェクトの接続方法を変更できます。たとえば、ステレオ接続されている場合に、クリックで開くメニューからMonoを選ぶと、片側のチャンネルだけがエフェクトを通り、もう片方は原音がそのまま出力されます。ルーティングエディターを開いて、<>をクリックするとエフェクトを通るチャンネルを選択できます。
- チャンネルストリップ
ストリップのエフェクト設定画面です。チャンネルストリップの左側の○でストリップ全体をバイパス、チャンネルストリップの右側の○でプリセットを選択/保存します。名前部分はクリックすると各エフェクトがアクティブになります。各エフェクトのタイプはは名前部分の▼で選べます。一番左下のPreGainではストリップへ入力されるゲイン(音量)を調節することができます。この設定でコンプレッサーのかかり具合などを調整できます。PreGainの右横のボタンは位相を反転させることができ、上のの2つのボタンには低域をカットするLCと高域をカットするHCの各周波数帯域を設定するつまみがあります。ちなみに右にある1,2,3,4とそれぞれつまみがあるエリアはEQの各帯域のバラメーターです。それぞれ詳しく説明します。
- NoiseGate
非アクティブではGateと表示されます。入力音量が、Thresholdつまみでの設定より下回ると音を通さなくするノイズゲートです。主にノイズをカットしたいときに使います。
- StandardCompressor
非アクティブではCompと表示されます。入力音量がThresholdつまみでの設定より上回ったときに、Ratioつまみで設定した割合で音量を抑えるコンプレッサーです。ほかにTubeCompressorとVintageCompressorを選択できます。
- DeEsser
非アクティブではToolsと表示されます。DeEsserは歯擦音と呼ばれるボーカルのサ行などで出やすいノイズを抑えるコンプです。ほかにアタック感や余韻をコントロールできるEnvelopeshpaerも選べます。いずれもアナログ機器的な温かみを加えるエフェクトで、それぞれ質感が違うので比較してみてください。
- Maximizer
非アクティブではLimitと表示されます。これはレベルオーバーを防ぐリミッターの略です。3タイプが選べ、Maximizerは音圧アップに特化したもの、ほかにStandardLimiterとBrickwallLimiterが選べます。
- EQ
ストリップエフェクトのうちEQは専用のタブが用意されています。4つの帯域をグラフ上でドラッグして調節できるほか、下部では数値でそれぞれ設定可能で、各帯域でEQタイプも選べます。またEQタブに切り替えた場合でも、チャンネルストリップタブで表示されていたゲインや位相の反転、LC、HCといった機能も表示されています。
- Sends
インスペクターと同じくセンドを設定するスロットです。右クリック/Control+クリックでFXチャンネルを作成できるなど、使い方はインスペクターのそれと同様です。右下のパンを選ぶと、各センドの定位を設定できます。
- CueSends
録音時のモニターミックスを作れるControlRoomミキサーへ送るための特殊なセンドです。ControlRoomは別の記事で紹介します。右側のエリアはインスペクターやMixConsoleと同じく、フェーダーなどの基本的なミキサー機能が用意されています。
チャンネル設定のその他の機能
チャンネル設定画面の上部には、入力の選択、チャンネル名の変更とチャンネルの選択、出力先の選択、トラックプリセットの読み込みや保存といった機能が用意されています。この中で覚えておきたいのは出力チェーンを表示です。ここをクリックすると出力先のメーターやフェーダーが表示されます。通常はStereoOutなので、トラックの音作りの結果、マスター出力がレベルオーバーしていないかどうか、簡単に確認できます。また、グループチャンネルに出力している場合は、グループチャンネルとその出力先であるStereoOutが表示されます。
ここまで一通り説明してきましたが実際にCubaseを開いてみて、それぞれのつまみをどのようにいじったらどのような音になるのか実際に試してみて下さい。
人によっては音作りが楽しくてやめられないという方もいると思いますが、反対にこの作業がDTMの中で嫌いで面倒という方もいるかもしれませんね。
しかし、DTMを行う上では非常に大切な作業となるので面倒でも最低限の音作りをされることをおすすめします!
Cubaseや作曲について他にも役立つ記事を投稿しているので良かったら見てみて下さいね。
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