そんな声を多く聞きますがまずは慌てずに操作方法と役割をさらっと知っておきましょう。
今回はインスペクターについて記載していきます。曲作りに欠かせないエフェクトやトラックの音作りなど、インスペクターを知っておくととっても便利です。
Cubaseの主要な機能が集約されているインスペクター
Alt/Option+Iを押すと、プロジェクトウィンドウの左端にインスペクターが表示されます。(初期設定では表示されている状態です)。これはトラックのさまざまな
パラメーターを設定する部分になります。
トラックの音作りにはチャンネル設定やMixConsoleを使いますが、なんと!インスペクターにはそれらの主要機能が集約されているのです。
各機能は用途別にセクション分けされていて、各項目の名前が表示されていますが、Ctrl/Command+クリックで複数開くことも可能です。
また、トラックそれぞれにインスペクターがありますが、代表例としてオーディオトラックとyンストゥルメントトラックを取り上げたいと思います。
Cubaseのオーディオトラックインスペクター
オーディオトラックのインスペクターの主要機能を紹介していきます。
①トラック名
ダブルクリックして名前を変更することができます。
②チャンネル設定を編集
チャンネル設定画面を開きます。
③トラック名の左の数字部分
ここらへんをクリックするとエリアが開きます。
④右端の線
トラックコントロールとほぼ同様の機能でミキサー的な機能も用意されています。ここではトラックコントロールで表示されていない主な機能をピックアップしていきます。
a.オートフェード設定
フェードの設定を行うオートフェード画面が開きます。
b.ミュージカル/ソニア
時間の管理方法を切り替えます。音符アイコンが表示されている場合、トラックの時間が小節/拍で管理されるミュージカルモードになります。クリックして時計アイオンにすると時間で管理されるリニアモードになります。通常はミュージカルモードで使用します。
c.ロック
クリックして鍵がかかったアイコンにすりと、トラック上のイベントを編集できなくなります。
d.オーディオチャンネルをフリーズ
エフェクトをかけた状態で一時的にオーディオ化することをフリーズと呼びます。これはCPU負荷を軽減する際に使用します。フリーズしたトラックは編集できなくなりますが、再度クリックするとフリーズが解除されます。
e.ボリューム
音量を調節します。
f.パン
定位を調節します。
g.トラックディレイ
トラック全体の発音タイミングを前後させられます。
h.トラックプリセット
トラックプリセットの検索/読み込み/保存が行えます。
i.インプットのルーティング
オーディオの入力元を選びます。
j.アウトプットのルーティング
オーディオの出力先を選びます。
⑤トラックバージョン
1つのトラックで複数のバリエーションを録音したり、選択できるセクションです。
コード
コードトラックで設定したコード進行の音程に追従させる機能が用意されているセクションです。ちなみにですが、オーディオの場合は必ずしも思った通りの音程になるとは限らないです。
単音であまり動きのないベースなどの素材であればシングルボイスとベースを選んでみると良いです。
Inserts
インサートエフェクトのセクションです。
ストリップ
レコーディングスタジオにあるような大型ミキサーの各チャンネルには、EQやコンプなどのエフェクトが装備されています。ストリップはこれと同じようにプラグインエフェクトとは別に基本的なエフェクトが用意されています。以下に概要を記載していきます。各エフェクトにはスロットをクリックするとアクティブな状態になり、ドラッグで順番を入れ替えたり、バイパス、プリセットの選択などが行えます。パラメーター設定はチャンネル設定/MixConsoleで行います。
プリセット管理
ストリッププリセットを選択/保存します。トラックプリセットからの読み込みも可能です。
バイパス
ストリップ全体をバイパスします。Alt/Option+クリックでストリップ全体をリセットできます。
Gate
ノイズゲートです。
Comp
コンプレッサー。カーソルを置いて表示される右端のアイコンをクリックしてタイプを切り替えられます。
EQPosition
イコライザーです。EQで設定できます。
Tools
カーソルを置いて表示される右端のアイコンをクリックしてディエッサーとエンベロープシェーパーを切り替えられます。
Sat
アナログ感を演出するサチュレーションです。カーソルを置いて表示される右端のアイコンをクリックしてタイプを切り替えられます。
Limit
リミッターです。カーソルを置いて表示される右端のアイコンをクリックしてマキシマイザーなどのタイプに切り替えられます。
EQ
4つの帯域で調節できるイコライザーです。
プリセットの管理
プリセットを選択/保存します。
バイパス
EQをバイパスします。Alt/Option+クリックでEQ全体をリセットできます。
グラフ部分を直接ドラッグしてEQを設定できます。
EQのタイプを選択できます。
ゲイン
帯域の音量を増減します。
周波数
帯域の周波数を設定します。
Qファクター
設定した周波数を中心に影響の及ぶ範囲(Qと呼ぶ)を設定します。
Send
センドエフェクトを設定するセクションです。
ダイレクトルーティング
トラックの出力先を設定できます。
フェーダー
MixConsoleの下部と同じ機能が用意されています。
パン
定位を設定します。
ミュート
トラックを消音します。
ソロ
トラックをソロ再生します。
チャンネル設定の編集
チャンネル設定を開きます。
フェーダー
音量を調節します。
レベルメーター
音量を監視するレベルメーターです。
オートメーション読込
オートメーションの再生を有効にします。
オートメーション書込
オートメーションの記録を有効にします。
モニタリング
入力音を聴けます。
録音可能
録音が可能な状態にします。
ノートパッド
クリックするとメモ帳が開きます。トラックの覚え書きを記入すると良いです。
クイックコントロール
EQやフィルター、センドレベルなどよく使う機能を8つまで割り当てられる部分です。
オーディオトラックインスペクターについて説明してきましたが便利な機能が集約されています。
最初は慣れないかと思いますが使っているうちに少しずつ慣れてくるので、最初のうちは意識していじってみるのがおすすめです!
インストゥルメントトラックのインスペクターも大切なインスペクターなので合わせて見てみて下さいね。
「Time leap」スタティックスエコー×音崎リタ オリジナル曲
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