このエフェクト技術、使わなきゃ損です!逆にエフェクトの活用方法や設定方法がわかると使わないという人はいないと思います(笑)
それぐらい大切なのがエフェクトです。もしエフェクトを活用せずに曲が完成したと思っている方はエフェクトをうまく活用してみることで
さらに曲が良くなると思います。
エフェクトの役割と大きく分けて2種類のエフェクトがある
まず、エフェクトとは何か知っていますか?エフェクトとは簡単に言うと音色の加工や重なっている音域のカットなどを行うことができるものです。
また、曲の中でそれぞれの音の配置や響きの調整ができます。活用方法は様々ですが、音一つ一つのクオリティを上げて曲全体のクオリティが高くなるようなイメージです。
なんだそりゃ?イメージつかない。。。という人も大丈夫です!最初は聞きなれない言葉なので挫折しそうになりますが(エフェクトは諦めようかと最初は思いました)
実際に使い始めてみると少しずつわかってきます。
インサートエフェクト
ここらへんは知っていると言う方は気にしなくても良いのですが、Cubaseに限らずエフェクトのかけ方には大きく分けて2種類あります。
その2種類とはインサートとセンドのことです。
まずインサートについてです。インサートとはエフェクトをかける前の原音をインサートエフェクトをかけることで音そのものを丸ごと加工するというものです。
ベースは原音ですが、出来上がるものは別のものと言ったところでしょうか。種類としてはEQ、コンプレッサー、フィルター、ディストーションなどが基本的に
インサートで使用されます。ちなみにですが、インサートをかけたい場合はインスペクター、チャンネル設定、MixConsoleの各画面に用意されている
Insertsセクションを使います。画面は違いますが機能は同じものを使うのでどれからインサートを使っても大丈夫です。
センドエフェクト
次にセンドについてです。センドとは原音に対して補強をする音が足されるイメージです。
先ほどのインサートは音そのものが変わっていましたが、センドはあくまでも原音の音をベースに原音がパワーアップして戻ってくるという訳ですね。
ちなみにですがCubaseではエフェクト専用のチャンネルのことをFXチャンネルと呼び、エフェクトはFXチャンネルのInsertsにインサートします。
その後、トラックのSendsセクションで分枝するのです。エフェクトをかける量もSendesで調節します。このようにすることでトラックからは原音が
そのままの状態で鳴り、FXチャンネルではエフェクト音だけがなって、最終的に二つが合わさった音が鳴るという訳です。
たとえば、リバーブやディレイなどは原音にエフェクト音を足して変化させることが多いです。もちろん、インサートで使えない訳ではないです。
しかし、リバーブを1つのFXチャンネルに設定して複数の音がその設定場所からセンドすればCPUの負担軽減にもなります。(曲を作っていくとわかりますが、CPUが重くなり急に落ちたりします)
Sendsセクションもインスペクター、チャンネル設定、MixConsoleの各画面に用意されています。
実際にエフェクトを呼び出してみよう!
さて、ここまでインサートとセンドについて説明してきましたがちょっと取っ付きづらいですかね(笑)
とりあえず、いまは良くわからなくても実際に使ってみるとすぐにわかるようになってくるので大丈夫です。
それでは早速エフェクトのかけかたを学んでいきましょう。
インサートもセンドもInsertsセクションのスロットと呼ばれるところで呼び出しを行います。スロットは複数用意されているので、色んなエフェクトを重ねることができるんです。
- プリセットの管理
Insertsに呼び出したエフェクトをそのままプリセットとして保存と読み込みができます。このことをFXチェーンプリセットと呼びます。
- エフェクトをバイパス
Inserts全体のエフェクトをかけないで、元の信号をそのまま通過させることをバイパスといいます。インサートしたエフェクトをすべて削除したいときはAlt/Option+クリックします。
- スロット
クリックするとエフェクトを選択するメニューが開きます。初期設定ではエフェクトは種類ごとに分けられています。クリックで選択できエフェクトの画面も開くことができます。
- Insertsをバイパス
エフェクトをインサートし、カーソルをスロット上に置いたときに表示されます。エフェクトのプリセットを選択できます。
- Insertを選択
エフェクトをインサートし、カーソルをスロット上に置いたときに表示されます。エフェクトを選択し直すことができます。
インサートした後にエフェクトの操作をしてみよう!
エフェクトの画面を閉じた後に、再度インサート済みのスロットをクリックすると、エフェクトの画面を開くことができます。インサートしたエフェクトはドラッグで順番を入れ替えられます。
また、Alt/Option+ドラッグでコピーもできます。インサートしたエフェクトは、スロット外へドラッグ&ドロップすることで削除できます。もしくはエフェクトのメニューでNo Effectを選び削除します。
センドエフェクトをかけてみよう!
Sendsセクションの使い方もインスペクター、チャンネル設定、MixConsoleそれぞれ同じです。Sendsのスロットを右クリック/Control+クリックするとメニューが開きます。
ここでMonoDelayをクリックしてインサートしたいエフェクトを選び、トラックを追加をクリックします。
プロジェクトウィンドウにFXチャンネルトラックが作成され、エフェクトの画面が開き、SendsスロットにはFXチャンネルとエフェクト名が表示されます。これでセンドでエフェクトをかけることができます。
Sendesセクションの使い方について
せっかくなのでSendsセクションの各機能も知っておきましょう。
- パイパス
Sendsセクション全体をバイパスします。Alt/Option+クリックでSendsセクション全体を削除できます。
- センドレベル
Sendsのスロットは、スライダーになっておりセンドレベル(エフェクトをかける量)を左右のドラッグで簡単に調節できます。
- Sendsをオン
各センドのバイパスです。
- プリ/ポストフェーダー
プリフェーダーとポストフェーダーを切り替えられます。
- Send先を選択
ここをクリックするとメニューが開き、あらかじめ作成しておいたFXチャンネルトラックを選択したり、別のFXチャンネルトラックを選んだりできます。センドを削除するときはNo Busを選びます。
これが全体像です!ここまで設定方法ができれば後は実践あるのみ。エフェクトを使っていくとそのうちわかるのですが大体使うエフェクトは決まっています。
慣れてくるとあらかじめその設定をプリセットしておき、プロジェクトを開いた時点で初期設定されているようにすると非常に便利です。
その時々に流行りは変わっていきますが、基本の部分は変わらないことが多いのでまずは定番のエフェクト設定を行えると良いのではないかなと思います。
エフェクトの操作以外にも役立つ記事を掲載しているので良かったら見てみて下さいね。
この記事へのコメントはありません。