コード進行の作り方についてです!
作曲をする場合は何となくメロディーが浮かぶことが多いという方もいれば、作曲のセンスを自分には感じないとう方、逆に曲が次々に浮かぶ自分は天才だと思う方と
色々な方がいることだと思います。
ちなみに僕の場合は良いと思うコード進行にメロディーをつける場合もあれば、寝て起きたときにメロディーや伴奏などが同時にできてることもあります。
あと、何となく歌を聴いているときに新しい曲ができるということもありますね。あなたはどのタイプでしょうか?
少なくとも曲を作るにあたって、コード進行の知識は最低限ないと最初は何となく曲が作れても後で同じような曲ばかりになってしまいがちです。
そのため、最初のうちから色々なバリエーションの曲が作れるようにコード進行について知っておくことが大切です。
コード進行の基礎~ダイアトニックコード~
初心者の方が曲を作る際に多いのがメロディーが思いついたが、メロディーにあうコードが良くわからない。
もしくは、そもそもコード進行を決めてから曲を作りたいが良いコード進行がわからないなどがあると思います。
そこでコード理論の知識としてダイアトニックコードというものがあります。
それぞれのコードに機能、役割があり大きく分けて3種類の役割があります。
(コードというものが良く分からないという方はピアノやギターで伴奏を弾いているときの音を思い浮かべるとわかりやすいです。ジャーンというあのような音です)
コード名 | Cmaj7 | Dm7 | Em7 | Fmaj7 | G7 | Am7 | Bm7 |
機能名 | トニック | サブドミナント | トニック | サブドミナント | ドミナント | トニック | ドミナント |
ディグリーネーム | Ⅰmaj7 | Ⅱm7 | Ⅲm7 | Ⅳmaj7 | Ⅴ7 | Ⅵm7 | Ⅶm7 |
トニック・ドミナント・サブドミントの役割
トニック:曲のキーを決定する要素となることも多いコードで主に曲の始まりと終わりに使われます。
ドミナント:不安に思わせるような強い雰囲気を持っており、トニックへ行こうとする気持ちにさせる働きがあります。このことを解決、終始とも呼びます。
サブドミナント:サブがついているドミナントなのでドミナントほどではありませんが同じく人を不安にさせる働きがあります。基本的にはドミナントに行こうとする気持ちになりますがそれ以外のコードに進行しても問題がないコードなので色々な場面で活躍します。
ディグリーネームの活用方法
ディグリーネームは代理コードとも言われており、簡単に言うとコード進行を考える際に参考にするものです。
基本的に「Ⅰmaj7=トニック」、「Ⅴ7=ドミナント」、「Ⅳmaj7=サブドミナント」となっています。
ディグリーネーム活用方法ですが、作曲をする際に「Ⅰmaj7」を使っている部分があるとします。
その時に自分で聴いてみてどうもしっくりこないな~と思った際にディグリーネームの出番です。
「Ⅰmaj7」を使ってしっくりこなかったから「Ⅳmaj7」を使ってみようというふうに
簡単にコードの入れ替えができるようになります。このコードを入れ替えることをリハーモナイズと言います。
作曲やアレンジをする際におすすめのテクニックとなるので覚えておくととても便利です。
いよいよお待ちかね!定番のコード進行
ここまで色々とコード理論や知識の部分について記載していましたが
知識を身につけるなんて面倒だから一番手っ取り早い方法が良いという人もいる方と思います(笑)
実はコード進行には定番のコード進行というものが存在します。
これは日本人にとって耳触りの良い音、日本人には良く分からないがアメリカ人にとって耳触りの良い音など
国によっても違いがでてきます。ここでは日本人にとって定番とされているコードをご紹介します。
- 「Ⅰ-Ⅴ-Ⅰ」
コード進行:C→G→C
これは定番中の定番で日本人なら誰もが知っている音、起立・礼・着席のコードです。
日本人にとってはトニックで始まり、間に不安な音であるドミナントが入り、最後にトニックで終わるという安心感があります。
しかし、これだけは始まってすぐ終わりのコード進行となるので続きがあるようなコードにしていきます。
C→F→G
C→G→F
コードごとの役割を参考にして自分なりのコードを考えるのも面白いですね。 - 「Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ-Ⅰ」
コード進行:C→F→G→C
これはまさに王道のコード進行です。このコード進行でたくさんの名曲がうまれました。
日本人にとってはとても安心感のあるコードです。初めて作曲するという方はまずこの王道コードで作曲してみることをおすすめしますよ。 - 「Ⅰ-Ⅱm7-Ⅴ-Ⅳmaj7」
コード進行:C→Dmin7→G→Fmaj7
②の王道進行を少し代理コードで入れ替えています。王道よりも少しクールな印象ではないでしょうか。 - 「Ⅵm7-Ⅳ-Ⅲm7-Ⅰmaj7」
コード進行:Amin7→F→Emin7→Cmaj7
こちらも王道コードの始まりのトニックを代理コード入れ替えをして3つ目のドミナントも平行なものに入れ替えています。
平行なものというのは同じ音を使うメジャーとマイナーキーの関係のことです。スケールで使う音がどちらも同じものを
うまく使うことで雰囲気をやわらかくしたりできます。 - 「Ⅳ-Ⅲ7-Ⅵ7-Ⅰ7」
コード進行:F→E7→Amin7→C7
これま名曲に欠かせないコード進行です。特にバラードやR&Bなど、いわゆるおしゃれな曲に多く使われています。
ちなみにⅢ7とⅠ7はセカンダリードミナントと言われており、ドミナントコード以外をとみ何ととして使うことができるので
ダイアトニックコード以外のコードをバリエーション豊かに取り入れることができます。
注目して頂きたいのは最後がⅠ7のセカンダリードミナントなので最初のⅣにスムーズに繋がります。
つまり、ループ音としても適しているコード進行ということです。 - 「Ⅱ7-Ⅴ-Ⅲm-Ⅵ7」
定番進行コードのツーファイブと呼ばれるものです。最後もセカンダリードミナントとなっているので
ループでⅡ7へいくようになっていますね。 - 「Ⅳ-♭Ⅵ-♭Ⅶ-Ⅰ」
これはロックでの超定番進行コードです。このようにダイアトニックコード以外のコードが出てくることでポイントとなり
曲が一気に盛り上がるようになっています。 - 「Ⅰ-Ⅳm」
ダイアトニックコードには出てこないコードの「Ⅳm」はサブドミナントマイナーと呼ばれています。
少し悲しい雰囲気を取り入れる際に活用できるコード進行です。 - 「Ⅰ-Ⅴ7-Ⅱ-Ⅵ7-Ⅱm7-Ⅰ-Ⅴ」
こは部分転調というコード進行です。転調とはキーが変わることだと思って頂ければわかりやすかと思います。
「Ⅱ-Ⅵ7」で全音上のキーに転調しています。ここで大切なのはいかに自然に印象的に聴こえるかとうことです。
転調時に違和感を覚えるような進行にならないように工夫が必要となります。
コード進行はメロディ作りにも応用できる!
さてここまでざっと定番の進行コードを紹介してきました。
進行コードは奥が深く、まだまだ無数に存在します。
ちなみに、メロディ作りをする際にもこの知識を応用することができます。
メロディの音がトニック、ドミナント、サブドミナントのどれに相当しているのかがわかってくると
どの音に進行したら違和感がないかがわかってくるので曲作りがよりスムーズにいくようになります。
作曲をする際にとても大切なことなので、少しずつ曲作りをしながら慣れていくと良いですね。
あと、この進行コードですが実は「Cubase」のコード機能を使用したものを掲載しています。
これはほんの一部でCubaseには役立つコード進行がたくさん用意されているので直感的に初心者の方でも
作曲を楽しむことができます。
→リンク
実際にCubaseなどのソフトを使用して曲を作りながら学んでいったほうが挫折せず楽しく覚えることができるので
参考にしてみて下さいね。
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