ボーカロイドにビブラートをかけて個性を出すことができます。ボカロで曲を作るときにとっても重要な要素となるためビブラートの設定の方法とコツ、各パラメーターについて学んでいきましょう。
初音ミクは設定のやり方によって歌い方を大きく異なってくる
ビブラートをボカロにかけることで初音ミクの曲が一段と綺麗に聴こえることを期待できます。
ビブラートといってもボカロにかけるビブラートなので曲を作るボカロPによっては曲の最初からビブラートをかける方がいれば、サビの一部分にのみビブラートをかける方もおり、やり方は人それぞれです。
人それぞれやり方が違ってくるので、ボカロPの個性が出る部分であるともいえます。
まずはビブラートプロパティについて知っておく必要があります。
ビブラートプロパティ
ビブラートプロパティとは個別の音符にビブラートをかけるときに見る設定画面のことです。(ビブラートを自動設定する画面はこの後に紹介します)
①ビブラート長
どの部分からビブラートをかけるかを音符の長さを100%として設定します。
②振幅
グラフを描き、ビブラートの深さを設定できます。
③周期
グラフを描き、ビブラートの速さを設定できます。
④ビブラートの種類
振幅と周期が設定されているプリセットです。初心者の方はまずビブラートの種類を設定してみてビブラートが実際にどのようにかかるのか確認してみると良いです。
ちなみにですが、Non Vibratoを選ぶと振幅や周期をせって出来ないので注意が必要です。途中でビブラートをかけたいと思ったときはほかの種類を選んでから設定する必要があります。
それでは実際に少しビブラート長の数値を変更してどれぐらいビブラートがかかるのか試してみましょう。
100%で音符すべてにビブラートがかかり、50%だと中央あたりから、10%だと最後に少しだけかかることがわかると思います。
振幅と周期のグラフはラインツールで斜めに線を描けば少しずつビブラートが深くなったり周期が遅くなったりと変化していくことがわかると思います。
一見、難しそうに見えるグラフかもしれませんが一度試しにやってみるととてもシンプルですぐに使いこなすことができるのではないでしょうか。
まずは色々と試してみて自分好みのビブラートを見つけていくと良いかもしれませんね。
オートビブラート
次にオートビブラートについて学んでいきましょう。オートビブラートの良いところはその名の通り一括してビブラートの設定を行うことができることです。
もちろん、設定する際にどのくらいの長さのビブラートにするかなど決めることができるので非常に便利な設定方法です。
その反面、自動でビブラート設定を行うので不自然なビブラートが多くなります。
そのため、最終的には手動で設定をしていくことをオススメします。
ビブラートの種類にビブラートがかかるテンプレートが用意されているので簡単に設定することができます。
Normal(標準的)、Extreme(極端)、Fast(周期が速い)、Slight(控えめ)の4種類があります。
また、それぞれにType1~4までありますがType1が基準となります。Type2は弱め、Type3は強め、Type4は音符が終わりに向かっていくにつれて深さと速さが変化していくというものです。
NormalもしくはSlightが無難でオススメですが、個性を出すためにも他のものを選択してみるのも良いかもしれませんね。
ちなみにですがビブラートの長さを調整したい場合は波線の左端をドラッグすると調整することができます。
ビブラートをなくしたい場合は消しゴムツールでクリックすると簡単に消すことができます。
より人間らしく初音ミクを歌わせるコツ
さてさて、ここからは初音ミクに歌わせるコツのだいごみとして人間っぽく、でもボカロの良さが残るやり方について学んでいくとしましょう。
人間が歌う場合とボカロが歌う場合で大きく違っている部分としてそれぞれ音符を発する際に音程と音量に変化があります。
それを人工的に作ってしまおう!ということですがから初音ミクの可能性はほんと無限大ですよね。(ありがたや~)
しゃくりの設定方法
しゃくりとは人が歌いだす際は低い音程から歌いだす傾向にあることを指します。
しゃくり上げ、ベンドとも呼ぶのですが、表情コントロールプロパティのベンドの深さとベンドの長さの数値を変更することで再現できてしまいます。
ベンドの深さは100%に近いほど低い音程から歌いだすという設定をすることができます。
ベンドの長さは100%に近いほどゆっくり音程が上がるように設定できます。
ここで注意しなくてはいけないのが、あまり過度に数値を変更するととっても音痴な初音ミクボイスとなってしまうということです。
あくまでもテクニックなのでできるだけナチュラルに仕上げるということができるボカロPに繋がるといったところではないでしょうか。(僕はサボりがちです。すいません)
次にボルタメントの機能についてですが、ボルタメントとは2つの音程を滑らかにつなぐことができる機能のことです。
上行形でボルタメントを付加は低い音程から高い音程へ移る場合にスムーズにつなぐことができます。
また、下行形でボルタメントを付加では高い音から低い音へ移る際にスムーズにつなぐことできます。
これは知っていれば簡単なことですよね。
ボルタメントを活用するテクニックとしてはつなげたい音符が接近している状態で音程が大きく離れているものほど効果を強く感じることができると思います。
逆にそうでない場合は機能としてあまり意味をなさないように感じるかもしれませんね。
初音ミクにアクセントをつけるには
初音ミクの歌い方が単調だとつまらない印象を与えてしまう可能性がありますよね。
そこでダイナミクスコントロールに用意されているディケイとアクセントを使い初音ミクの印象をガラリと変えることができます。
ディケイとは音を伸ばしている際にどのくらいで音が減衰していくか設定する部分を言います。100%では音符の長さの半分ぐらいから音が消えていき、0%だと全く減衰しません。
厳密に言うと最後に少しだけ減衰します。また、入力した言葉によっても効果に違いを感じることがあります。
アクセントは音符の頭にアクセントを付けることができ100%にすると言葉をはっきりと発音し、0%だと滑らかな発音となります。
コツとしては明るく元気にはきはきと歌わせたい場合はディケイとアクセントの数値を大き目にしてしっとり滑らかに歌わせたい場合は数値を小さくすることです。
よくわからないという人はテンプレートにアクセントとディケイも含めたものが用意されているので活用してみるとわかりやすいです。
それぞれを設定していくことで、あなたなりの設定が見つかるかと思います。
ボカロの可能性はどこまでも広いので上手に初音ミクを活用してみて下さい。
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